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のしミニ知識
古来より祝い事や贈り物にはその品物を奉書紙で上包みし、右上にのしを付け水引で結ぶ風習がありましたが、現在では印刷されたのし紙(のしが付かないものは“掛紙”と言う)を使うのが一般的になりました。 水引は慶事には主に紅白、金銀などの色のものを使います。また弔事には東日本では黒白、黒銀、紫銀等を使い、西日本では黄白等の水引が使われます。 結び方は基本的には、蝶結び(花結びとも言い、 引っ張れば解けることから何度でもあってよい祝い事に使われます)と、 結び切り(引っ張っても解けないことから二度とこういう事が無いようにと結婚や弔事、 病気や災害等に使われます)の2種類ですがその他あわじ結びや真結び等の結び方もあります。 本数は結婚の場合のみ10本の水引を使い、 その他の場合は5本(西日本では7本の場合もあります)の水引を使います。 のし(熨斗)は本来“のしあわび”といい、 あわびを引き延ばして干したものを紅と白の紙に包み、 贈り物に添えるというならわしが現在でもおこなわれています。 のしには“宝づくし”“飾りのし(花のし)”“蝶花型”“折りのし”などがあります。
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慶弔ミニ知識
弔事のご返礼 仏式の場合ご逝去の日から七日ごとに法要を行いますが、 特に七七日忌(四十九日)は故人の霊がその家から離れる日とされており大切に考えられています。 その場合の法要のご返礼品には、 上書きに“志”または“忌明志”(西日本では“満中陰志”)と書いた黒白または黄白の掛紙を使い、 ご挨拶状を掛紙の下に添えます。 神式の場合はご逝去の日から五十日まで十日ごとに霊祭を営み五十日祭をもって忌明けと致します。 これは仏式の七七日忌にあたります。 掛紙は“偲び草”と上書きした黒白、総銀、黄白のものを使い、ご挨拶状を添えます。 キリスト教のプロテスタントの場合特に決まりはありませんが、召天後一ヶ月目に記念式を行います。 またカトリックでは召天から三十日目に追悼ミサを行います。掛紙は神式と同様にし、ご挨拶状を添えます。 ご挨拶状について お香典返しは本来一軒一軒お持ちしてご挨拶するのが正式ですが、 現在では百貨店等から式祭の形式に拘わらずご挨拶状を添えてお送りするのが一般的になりました。 通常は奉書紙に薄墨で印刷し“ご挨拶”と印刷された封筒に巻き折りして入れ返礼品に添えますが、 最近ではカード形式のものも増えてきました。 また一周忌までは喪に服し、11月中旬から12月初旬には忘れずに年賀欠礼ハガキ(喪中ハガキ)をお送りし、 年賀状は差し控えます。